「歯ぎしり・くいしばり」について
美唄市歯科医師会・岩本 友理子

「歯ぎしり・くいしばり」は、決して特異なことではありません。
誰でもしている一種の癖と考えてよいでしょう。特に悪い症状が起きない限り、放置しても構わないのですが、 歯・歯周組織・顎(がく)関節への障害、その他顔面痛・頭痛・肩こり・舌の痛み等の問題が起きることがあります。
これら全てが「歯ぎしり・くいしばり」からくるわけではありませんが、無用な癖はなくしておく方がよいでしょう。
この癖は、眠っている時や何かに夢中になっている時などに起こりやすいので気づきにくいことがあります。
まず日中に「くいしばりをしていないか?」と注意することから始めてみてください。 日中は何とか注意できるとして、問題は夜眠っている時です。
眠っている時のことはコントロールできないと思うかもしれませんが、「明日の朝4時に起きなければならない」と思って寝ると、 不思議とその時間に目が覚めるという経験をしたことがありませんか? 「上下の歯を離して、かみ合わせないで寝るんだぞ」と認識して寝ると、 無意識の中でも「歯ぎしり・くいしばり」の程度は違ってくるといわれています。 まずは、かかりつけの歯科医に相談してみてください。
(執筆者紹介/さくら歯科クリニック院長)