腰痛症
腰痛って何が原因?治療は?

美唄市医師会・後迫 宏紀

今回は腰痛のお話しをしたいと思います。
腰痛は急性腰痛と慢性腰痛に分けられます。
急性腰痛とは、症状の持続が3カ月以内の腰痛のことを言います。それ以上症状が持続する場合を慢性腰痛といい、腰痛の持続により仕事や日常生活に影響を与えてしまうことから慢性腰痛に移行しないように治療をする必要があります。
腰痛の原因は、脊椎由来、神経由来、内臓由来、血管由来、心因性の5つに分けられますが、今回は、脊椎・神経由来について話をしたいと思います。
代表的な腰痛としては・・・
@打撲や筋肉疲労により起こる筋肉痛によるもの
A背骨が加齢によって変形したために起こるもの
B神経が圧迫されることで起こる椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症に伴うもの
C背骨(脊椎)の骨折が原因で起こるものが挙げられます。
腰痛の治療には薬物療法、運動療法、手術療法、装具装着による治療などがありますが、単独治療での効果は少なくそれぞれの方法を組み合わせて治療していくことが重要です。
近年、薬物治療が見直され腰痛の原因や発症からの期間によって治療法が異なり、最適な薬を選択して投薬を行っています。
運動療法は適切な時期に症状に合わせたリハビリを含む軽い運動を行うことがあります。装具療法はコルセット装着による治療方法です。その他、手術による治療を行うこともあります。
このような治療法の中から症状に合わせた治療方法を選択しその患者様に合った治療を行っています。
腰痛に困っている方は気軽に整形外科外来を受診してください。
(執筆者紹介/北海道せき損センター整形外科部長)