2種類の肺炎球菌ワクチン
美唄市医師会・花田 太郎

この原稿が掲載される5月には新型コロナウイルスワクチンが開始になっているとは思います。
今回は以前より開始となっている肺炎球菌ワクチンの話題です。肺炎球菌ワクチンは2種類あり、 一つはニューモバックス、もう一つはプレベナーという名前です。
両方とも日本人の肺炎の中で多くを占める肺炎球菌性肺炎の予防ワクチンですが、肺炎球菌は90種類以上あると言われており、 二つのワクチンはその守備範囲が違います。
ニューモバックスは65歳から接種可能な定期接種で、最初の1回は国の助成があり、5年間隔で複数回接種します。
接種のタイミングは
@65歳以上の方で定期接種のニューモバックスを既に接種されている方は、2回目のニューモバックスの前にプレベナーを 接種することをお勧めします。ただしニューモバックス接種後1年以上経過していることが条件です。

プレベナー接種後半年以上経過すれば、いつでも2回目以降のニューモバックスの接種は可能です。 ただし2回目のニューモバックスは前回のニューモバックスから5年以上経過していることが条件です。
A65歳以上の方で定期接種のニューモバックスをまだ接種されていない方は、
定期接種年齢(65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳)に
ニューモバックスを先に接種。 ニューモバックス接種後1年以上経過したら、プレベナーを接種することをお勧めします。

定期接種年齢以外の方は、先にプレベナーを接種したほうが良いでしょう。 その後半年以上経過してから、定期接種のニューモバックスを接種しましょう。
(執筆者紹介/花田病院院長)