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「何歳になっても筋トレ」 “麗しき高齢者”のススメ 美唄市医師会・松本 聡子 |
健康に長生き。皆さん思うところですね。そのためには日常の生活を自分の力で行えることを目標にした体を作ることが大切です。 コツは「一人一人にあった体力づくり」。テレビで同年代の女優さん(草〇光〇さんなど)をみて「私もさっそくあの道具を使わねば」と 急に始めると、危ない危ない。 「暦の年齢は単なる数字」と言いますが、その表現は当たっているし、当たっていません。 以前から体操を続けてきた人とそうでない人では同年代でも体力差があり、その差は歳をとるとともに大きくなるからです。 体操・筋トレを自己流で始めた途端に骨折した、笑い話のようですがそういう方も実際にいらっしゃいます。 では、何を、どうやって始めたらよいのでしょう。体の中心の大きな筋肉(背中・おなか・お尻周り・太もも)を鍛えると転倒を予防し、 姿勢が美しくなり、美しい姿勢は「見た目年齢」を大きく変えます。男性も同じです。 美しく座る・立つには、筋力が必要です。バレリーナのような美しい「気をつけ」の姿勢で立っていられますか? ソファでテレビを見ながら背中を丸めて膝を開いて座っていませんか?美しい姿勢を保つこと、これが私の勧める「筋トレ」です。 簡単でしょう?でも続けるのは大変。毎日数分コマーシャルの合間、あるいは買い物で会計待ちの合間にやってみましょう。 毎日歯磨きを忘れないように、体操も毎日、です。3カ月後、びっくりするほど変わった自分に気がつくはず。 十分できるようになってから次の段階の体操へ進むのが安全です。さあ、今日からはじめましょう。 (執筆者紹介/北海道せき損センターリハビリテーション科部長) ![]() |