え!いつの間にか骨折?
実はビタミンD不足???

美唄市医師会・飛鳥井 光

日本では1,000万人以上がこつ骨そ しょうしょう粗鬆症になっております。
特に女性はなりやすく、50歳以上の3人に1人は骨粗鬆症と言われています。
骨粗鬆症があると骨がもろくなり、くしゃみや寝返りでも背中や腰の骨が骨折することがあります。 気が付かないうちに骨折する場合もあり、「いつの間にか骨折」と言われます。 骨を丈夫にするためにはビタミンDが必須です。
ビタミンDは、カルシウムの腸管からの吸収や骨へのカルシウムの沈着を助けることによって強い骨を維持しています。 ビタミンDが不足すると、骨が軟らかく、もろくなりますが、残念ながら日本人の多くはビタミンD不足です。
最近の研究では、50歳以上の日本人女性の9割はビタミンD不足と報告され、ビタミンDが低いほど将来の骨折リスクが上昇することが分かりました。 ビタミンDは野菜や穀物、豆、イモ類にはほとんど含まれていません。多く含まれているのは、魚やキノコです。
特に魚はカルシウムも多いので、骨のためにおすすめの食品です。 また日光にあたることで、皮膚でもビタミンDは作られますが、紫外線量の少ない冬はビタミンDが不足がちになりますので積極的にビタミンDを摂取しましょう。
2018年10月から血液中のビタミンD測定が保険適用となりました。骨粗鬆症が気になる方はお気軽にご相談ください。
(執筆者紹介/北海道せき損センター整形外科医)