日本人の糖尿病の傾向(1)
美唄市医師会・山口 康一

●糖尿病(DM)の概要
簡単に申せば★血糖が高いこと「空腹時血糖126mg/dl以上または随時血糖200mg/dl以上、かつヘモグロビンA1c6.5%以上」、 の検査値が満たされていること。
★そして2種類「@自己免疫疾患の一種であるT型と、A生活習慣病のひとつでありますU型」のDMのいずれかに属すること、 が条件ですが、日本人のDMの9割がAのDM、また国民の4割がDMになりやすい体質であることはご記憶ください。
●膵臓(すいぞう)はどこにあるか?
胃の後方から、さらに左後上方へと斜めに位置取る20cmほどの内臓で、インスリンを分泌する、ランゲルハンス島細胞を有します。
●日本はいつDM発症危険地帯になったのか?
最近の糖尿病患者増加の一因に炭水化物過剰摂取の傾向を指摘する向きがあります。しかし、炭水化物は1950(昭和25)年ころは 400g以上の摂取、最近は200g以下にとどまり、その判断は正しくありません。
●食事の欧米化は、日本人のすい膵臓に過負荷を強いてDMを増やしたとされます。
その辺のいきさつは来月お話させていただきます。(次号につづく・・・)
(執筆者紹介/コミュニティホーム美唄施設長)