"成長ホルモン"は乳幼児のみ
ならず、老いても重要な物質です

美唄市医師会・秋野 信子

成長ホルモンは成長期の子どもの骨を伸ばし、筋肉を太らせる作用がありますが、代謝を促進して体の組織の痛んでいるところを治す 作用や脂肪をエネルギーに変える作用もあります。
これは成長の終わった大人においても同じで、人間が生きていく為に大切だと言われています。このホルモンは睡眠中、 特に寝入りばなの深い睡眠の時に集中して分泌されます。
幼児期はこの成長ホルモンと共に睡眠ホルモンであるメラトニンも多量に分泌され、 寝ている間に身体は作られ、"寝る子は育つ"のです。
しかしメラトニンはこの他に肌を若々しく保ち、老化防止、痴呆の予防、ガンや動脈硬化の進行も抑える作用があると言われており、 人間が生きていく上に重要な物質です。
質の良い眠りで、壊れた細胞の修復を、脂肪の燃焼を、そしてガンや動脈硬化の進行を抑えていつまでも若々しくありたいものです。
睡眠は運動や食事と同様に重要です。朝の光を浴び朝食をとることにより体内のリズムが出来て"良い眠り"が可能となると言われています。
"早寝早起きのリズムは大人にとっても子供にとっても大切です。"
(執筆者紹介/保健センター所長/小児科医師)