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関節痛・こわばりの話 美唄市医師会・竹田 剛 |
関節のこわばりや節々の痛み、皆さんは経験ありませんか。 加齢とともに関節のクッションの役割をしている軟骨組織が減り、関節がこわばったり痛んだりすることがあり、 特に指の第一関節が硬く腫れる変形性関節症が代表的です。 一方、放っておくとこわいのが関節リウマチの初期に出現するこわばりや関節痛です。 関節リウマチは、主に関節の内側にある滑膜という場所に炎症を起こし、それが続くと関節の変形をきたす病気です。 原因はまだ完全には分かっていませんが、遺伝による体質にウイルスなどの刺激が加わって、免疫に異常が生じて起こる 自己免疫疾患のひとつと考えられています。 特に関節リウマチの家族歴がある方、関節が痛いだけでなく熱感を持って腫れてきたとき、怪我もしていないのにいくつもの 関節が痛んだり腫れたりするときは要注意です。 最近は関節リウマチに関する検査が進歩し、初期に診断できるようになりました。 関節痛をきたす他の疾患が隠れていることもありますので、こわばり・関節痛・関節の腫れが出てくるようでしたら早めに リウマチ外来を受診することをお勧めいたします。 関節リウマチは以前不治の病として恐れられていましたが、最近では早期に治療すると寛解が得られることが分かっています。 また、長年罹病歴がある方でも、適切な治療により進行を抑えることができます。 リウマチ外来では、治療についての相談も受け付けておりますので遠慮なく受診してください。 (執筆者紹介/北海道中央労災病院せき損センター内科部長) ![]() |