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私の健康法 その2 美唄市医師会・高田 剛太 |
今回は私が病気になったときのことを書きます。 前の職場にいたときのことですが、日常の仕事がかなり忙しく、また職場にもいろいろな問題があり、ストレスがたまって いたのでしょう。自分でもあまり気づかないうちに、徐々に睡眠不足になってしまいました。 眠らないと翌日の仕事にも支障が出ると思い、睡眠剤も飲んでみました。それでもあまり効果はなく、深刻な睡眠不足になって しまいました。そうなるといろいろな不調が出てきました。まずは考え方が非常に消極的というか、後ろ向きになってきました。 自分はもうダメなんじゃないかとか、周囲の人たちが皆自分の悪口を言っているのではないか、といった妄想のようなものが出て きました。そしてとうとう約1カ月半休職してしまいました。精神科の先生の薬も飲んでみました。 しかし、それでも自分としてはあまり良くなっていないなぁと思っていたある時、これは天の与えし休暇だと思って、とにかく リラックスするしかないと考えました。そして3度の食事以外は、昼も夜もふとんの中に入ってゴロゴロしていました。 何カ月かの寝不足を取り戻すかのように2週間くらい寝ていました。すると不思議なことに、だんだん頭はスッキリとしてきて、 変な妄想もなくなり、ほぼ元の状態に戻りました。 ここで私が言いたいのは「睡眠の大切さ」です。そして寝つきをよくするためには、いろいろなことを考えないで、なるべく 頭の中を「無」にすることです。 そうするとスムーズに眠りに入れます。良い睡眠こそが健康的な生き方の基本であると、つくづく思いました。 (執筆者紹介/市立美唄病院内科医長) ![]() |