プラークコントロールって何?
〜正しい歯磨きの仕方〜

美唄歯科医師会・岩本 友理子

皆さん「プラークコントロール」という言葉を知っていますか?
近ごろではコマーシャルや雑誌などで目にしたり耳にしたりすることも多いと思い ますが、どういう意味かご存じですか?読んで字のごとく、プラークを調節・管理することなのですが、そもそもプラークって何ぞや?調節・管理って どうやってするの?と思われる方も多いのでは・・・?
まず、「プラーク」とは歯垢のことです。歯の表面についている垢です。舌で触ってみて歯の表面がザラザラしている所はありませんか?そこを爪で 引っかいてみてください。白くて柔らかい塊が取れるでしょう。それが「プラーク=歯垢」です。その爪の先のほんのちょっとの塊の中に、一千億個も の細菌がうようよしているのです。
プラークは虫歯菌・歯周病菌の格好のすみかとなり栄養となり、どんどんお口の中で菌が増えていき、虫歯・歯周病がすすむ原因となります。 その細菌のすみかであるプラークを0にすることはできませんが、虫歯・歯周病がひどくならない・進まない程度に減らすことが「プラークコントロール」 であり、主に家庭でできる歯磨きと歯科医院で行われるクリーニングとに分かれています。
また、食生活や服用薬、生活習慣も密接に関係してきます。定期的に歯科医院でクリーニング・検診を受け、正しい歯磨きの仕方を身につけ継続していく ことが大切です。
かかりつけの歯科医院で相談してみて下さい。その人に合った正しいプラークコントールを教えてくれます。
(執筆者紹介/さくら歯科クリニック院長)