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むずむず脚症候群を ご存じですか? 美唄市医師会・花田 太郎 |
「むずむず脚症候群」という病気をご存じでしょうか?なんとも不思議な病名と思われるでしょう。 正式な病名は「レストレスレッグス症候群」といい、代表的な症状が4つあります。 @脚の不快な感覚と脚を動かしたいという強い欲求がある Aじっとしている時に症状があらわれる B脚を動かすことで症状が軽くなる C夕方から夜にかけて症状があらわれる 以上の4つですが、脚の不快感は、「ほてる」「虫がはう」「痛い」「かゆい」などさまざまな言葉で表現され、 その感覚は脚の表面ではなく、奥のほうに感じます。また、夜間に症状が強く出るため「なかなか寝つけない」 「夜中に何度も目が覚める」など不眠症状を訴える患者さんが多くいます。 むずむず脚症候群は、日本では人口の約2〜5%(20〜50人に1人)に存在すると推定されており、決して 珍しい病気ではありません。この病気があまり知られていなかったため、多くの患者さんが見逃されたり、不眠症や ほかの病気だと診断されたり、十分な治療を受けられないままになっていることが考えられます。原因は不明ですが、 貧血や腎疾患などの症状として発症する場合もあります。 ここ数年間で非常に効果のある薬が病院で処方可能になりました。「脚のむずむず」が気になる方はぜひ、医療機関を 受診してください。 (執筆者紹介/花田病院院長) ![]() |