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ピンクリボン運動 美唄市医師会・尾ア 進 |
5月13日、大リーグで目にも鮮やかなピンクのバットを持って打席に入った選手がいたことに気がついた人は
いるでしょうか?この日は、ほとんどの大リーガーが両腕にピンクのリストバンドと袖にピンクリボンを付けて
プレーをしていました。この日は大リーグが、乳がん撲滅のための啓発運動であるピンクリボン運動に全面的に
協力して球場がピンク一色になったのです。ピンクリボン運動の起源は、アメリカで若くして乳がんで亡くなられた
方の家族がこのような悲劇を繰り返すまいとの思いを込めて、ピンクのリボンをひとりひとりの胸にピンで留めて
いったのが始まりです。
乳がんはもともと、欧米人に多く日本ではあまり多くなかったのですが、ここ20〜30年で急速に増加しています。
女性の悪性腫瘍では圧倒的に一番多く見られた胃がんを追い越してしまいました。また発見が遅れて死亡される例も
増えています。乳がんになられる方は、40〜50歳代の若い世代が多いです。急速に増加した原因は食生活の変化
(伝統的日本の食事から欧米化)だと言われています。
乳がんは患者さん自身で触って見つけることができるがんにもかかわらず、いまだに驚くほど進んだ状態外来に見える
方がおられます。「ピンクリボン」は乳がんの早期発見、早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。
当院でも多くの職員がピンクリボンをつけて早期発見の大切さを訴えています。
お乳にしこりを感じたらすぐに外科を受診してください。(婦人科ではありません)
(執筆者紹介/市立美唄病院副院長) |