恥ずかしがらずに相談してみてはいかがですか

美唄市医師会・山口 修史

ED(勃起機能の低下)は、男性なら多くの人に起こり得る病気です。日本では現在40歳〜70歳の男性の半数 以上が何らかの原因でなっていると推測されています。EDは口に出すのが恥ずかしいということで、その実態を 把握するのが難しいのですが、日本で悩む人は、1,130万人とも言われており、原因はストレスなどの精神的な ものと言われていますが、それ以外にも糖尿病、高血圧、喫煙、飲酒など好ましくない生活習慣から起こることも あります。また、服用している薬によっては、EDを引き起こす恐れがあることが知られています。 EDは性という大事な問題をはらんでいながら、社会的に認知されにくく、個人的も表明しづらい側面をもっており 、男性にとっては非常に深刻な問題です。自分はダメな人間と思いこんだり、また、逆に自分はダメだと考えたくないので EDであることを認めなかったりしていると思われます。これは男性だけの問題でしょうか?EDに悩む男性とそのパートナー の間では、コミュニケーションの断絶が時に誤解を生じることがあると言われており、決して男性だけの問題ではありません。 ぜひ、夫婦間あるいはパートナー間の問題ととらえ、二人で話し合ってみてください。 多くの男性が深刻に悩んでいながらも、医師に相談していない、あるいは治療を受けていないのが現状です。 正確な情報の入手と医師への気軽な相談を心がけてください。まずはあなたの健康状態をよく把握されているかかりつけ の医師に相談することをお勧めします。
(執筆者紹介/市立病院副院長)