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「健康長寿」を目指しましょう 美唄市医師会・山口 修史 |
近代医学の進歩によって「老化」のメカニズムが解明されはじめ、老化・加齢も「病気=弱点」と考える時代となってきました。
「歳ですね。仕方ないですね。」と、加齢という都合の良い理由をあげて、現状維持を上限に回復もしくは改善をあきらめてよい
のでしょうか。病気の予防に関して尽力することはもちろん、加齢や老化という経過的現象に対しても徹底的に対抗して、人体としての
最良の状態を保っていくことが可能になりつつあります。生活習慣病(肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症・動脈硬化)、痴呆、骨粗鬆症
などの弱点は早いうちから克服しないと、結局それが命取りになり、ストレスや睡眠不足などは、加齢による身体の変化を加速して
しまいます。さらに老化の兆候といった弱点見つけ出して、早い時期から徹底的に対処することが重要です。
弱点を克服してゆけば、健康長寿への道が開けてきます。それには食事と運動が大事です。
人類の歴史上飢餓がほとんどだったのに、現代の食事はカロリー摂取オーバーです。今、勧められている食事は日本の昭和30年代の食事
です。運動は1日1回、10〜30分を週に3日以上、歩行で代表される軽度の有酸素運動の継続が中心になります。
力みを伴わない、レジスタンス運動(ダンベルなど)の併用も効果的です。食事も運動も1人だけだと長続きしませんので仲間を誘って
できたら最高ですね。弱点を克服し「健康長寿」という夢を目指し実践していきましょう。
(執筆者紹介/市立病院内科医長) |