介護保険スタートから3年を経てA

美唄市医師会・吉村誠治

年をとっても「ボケ」たくないのが願いです。そのためには趣味と教養でカバーする、健康に気を使うなどが高い割合で行われて います。いわゆるPPK(ピンピンコロリ)を誰もが望んでいるでしょう。痴呆については、新しいことが覚えられない=物忘れとは 違っていること。この場合心理面から
@家の環境をできるだけ変えたくない(トイレ改修のときなどトイレの位置がわからなくなるのでドアの位置を変えない)
Aホームヘルプの担当者をできるだけ一定期間固定する(顔を覚えてもらう)
Bその人の役割がある環境にする(自尊心や存在価値を傷つけない)などが大切でしょう。ここで沖縄県の取り組みを紹介します。
健康長寿沖縄の実現
@わした島(わたしたちの島)の実現、沖縄に生まれ育ち生きてきて良かった
A自立、自己実現
B高齢者の尊厳
この3つの基本理念そして「いつでも、どこでも、だれでも、自らの意思でサービスを利活用できる安らぎのある社会福祉を実現」 という基本目標を掲げています。平均寿命が全国一(特に女性は、1位が続いています)の沖縄県の目標です。最後に、老後に生きがいを 感じながら、寝たきりの1番の原因である脳梗塞を予防するために、最大の原因である血圧を140−80mmHg以下に保ち、生活習慣病 といわれる、高血圧・肥満・高脂血症・糖尿病などに気をつけて安楽と尊厳をもって終わりを迎えたいものです。
(執筆者紹介/コミュニティホーム美唄施設医学博士)